帝王切開レポ当日編⑥ ~術後の様子~


帝王切開レポ
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無事手術が終わって、ストレッチャーで部屋に帰ってきました。
術後の様子と処置、出来事など。

17:50 無事個室へ帰還
「行ってくるよ~」と言ってからちょうど2時間で帰って来れました。前回も丁度2時間でした。先生さすがです。
部屋には誰もいません。色々する事があるので、皆一度退出させられたようです。
5人がかりでストレッチャーからベッドへ移してもらいました。重そう。すいません。
ベッドには電気毛布が敷いてあります。麻酔がまだ効いているので、冷:たい熱いの感覚はありませんが、きっと体は冷えているのだと思います。電気毛布は事前に高温に設定されていました。
そして血栓防止のために、弾性ソックスの上から足のマッサージ機が装着されます。ひざ下から足首にかけて3段階に分かれていて、下から順に空気の圧がかかるようになっています。こちらも麻酔の影響で本人的には何も感じません。
この段階ではとにかくまだ麻酔がガンガンに効いているので、痛みもなく、何も感じないままです。

セッティングが終わると、主人が一番に入って来てくれました。
頑張ったな~女の子やったな~ちっさかったな~とか、普段通りのテンションで雑談しました。お互い感動はしていたと思いますが、あまり表には出さないのです。そんな夫婦なのです。
久しぶりに声を出したので、喉がカラカラなのを思い出しました。
今日は日付が変わるまではまだ絶飲食です。
しかし、主人にこっそりお茶を出してもらい、一口だけ口に含みました。あぁ~~~~おいしい!

母と長男が部屋に入ってきました。近くの公園で遊んでいたそうです。長男はまだ2歳だけど、私の様子が何かおかしいのは分かるのでしょうね、いつものぎゃー!というテンションではなく、どことなく大丈夫?という感じで見てきます。そうだよ、当たってるよ、かしこいね!

18:30 血圧・体温測定
どちらも大丈夫だそうです。体温は37度5分くらいだったと思います。手術の影響で、そろそろ熱が出てくる頃です。長男の時も、寒気はあるのに38度まで熱が上がりました。今回は寒気はそれほどありませんでした。
麻酔はまだまだ効いていて、足はほとんど動きません。右足のつま先が辛うじて動かせるかどうかくらい。効き始めたのは左足の方が早かったのに、とれるのは右足からなんだ~不思議。もちろん個人差があると思います。

このあたりから少し・・・来始めました。お腹の痛みが。後陣痛です。看護師さんは「後腹(あとばら)」って言ってました。
帝王切開の場合、出産前の陣痛は無いものの、手術後に子宮が収縮する事で起こる後陣痛という痛みがあります。
もともと握り拳くらいの大きさだった子宮は、出産前には胸の下あたりまで大きくなっています。赤ちゃんを出すために一部切られ、それが収縮するのだからそれはそれは痛いのです。さらに追い打ちをかけるように子宮の収縮剤を点滴から入れるのです。私は初めてこの話を聞き、体験した時は、傷口に塩を塗られているようなものだと思いました。

不思議なのは、お腹の外(皮膚)も切られているはずなのに、そっちの痛みは感じなくて、お腹の中(子宮)の痛みだけ感じるのです。麻酔ってどういう効き方しているのか不思議。とにかく、子宮の痛みは別、と言う事みたいなのです。
これから挑まれる方のためになるべく伝わるような表現をしようと思うのですが・・・そうですね、まず、お腹の張りによる痛みとかとは全然別物です。切られているところは一か所のはずですが、広範囲、ほぼ子宮全体に痛みがあります。私は特にお臍の上のあたりが痛かったように思います。痛みは生理痛に近いですが、生理痛より痛いです。子宮全体にすごい細かい針で圧をかけられているような感じ。痛みに波はありません。ぐ~~~っと痛みが続き、そしてその痛みは徐々に増していきます。
私は帝王切開でしか出産していませんので、残念ながら陣痛との比較はできません。陣痛ってもっと痛いのでしょうか?一度は経験してみたかったなぁ。

19:00 ベビーと再会!
看護師さんがベビーを連れてきてくれました!移動式のベビーベッドみたいなのに入っています。あれ何て言うんだろう?
ベビー服と、帽子を着せてもらって、すやすや寝てます。かわいぃなぁ~ホントかわいい!
皆で愛でていると、異変に気付いたのかえーん!と泣いてしまいました。泣き声も長男の時と比べてすごく女の子ぽくてかわいい!
看護師さんが抱っこして顔の近くに連れてきてくれました。私が話しかけると、産まれたばかりなのにちゃんと目を開いて私の方を見てきました。手術の時もそうだったけど、この子は私の声をすごく良く聞いているみたい。すごい。親ばかかな?
私の指を掴んで自分の口元に持って行ってちゅぱちゅぱしていました。食いしん坊かな?ほっぺも本当に産まれたて!という感じでほわほわでした。ただちょっと体温が低いような?だいじょうぶかな?
おにーちゃんになった長男にも抱かせてくれて、長男は嬉しそうではあったけれど、怖かったのかすぐにベッドに戻してって言ってました。長男にはこの子がどんなふうに映ってるんだろう。

19:30 汗だく
皆とおしゃべりをしていたら、気付いたら汗だくになっていた!
ナースコールでその旨を伝え、電気毛布を止めてもらいました。体温が上がったおかげか、ずっと詰まっていた鼻が若干通るようになってきました。あぁ、息がしやすい!

主人以外の皆が病室を後にし、主人と私と今日産まれたばかりのベビーの3人だけのまったりタイム。
産まれた時の様子とか、名前どうしようとか雑談をしていました。たまにベビーが泣くけど、お父さんお母さんだよ~と話しかけると泣き止む。なんとおりこうちゃんなの!是非ともこのまま大きくなってほしいな~

19:45 鍵が無い
主人は平日の今日だけ休みを取ってくれて、明日はまた仕事です。なので、そろそろ帰る時間です。
私が入院している間は長男と一緒に主人の実家でお世話になる事になっています。長男は義母と先に帰ってたのですが、主人の車の鍵がどうも長男の荷物と一緒に連れて帰られてしまったようで・・・もう一度病院に鍵を持ってきてくれる事になり、しばし待つことに。
その間、私は手術の疲れ等々でウトウトしていました。主人はその間に私が書いた手紙を読んだらしく、ありがとう、色々頑張る!と意気込んでくれました。普段あまり感情を表に出さないので、こういう人生の区切りになる時には手紙を書くようにしています。ちょっと恥ずかしいけど、頑張って書きましたよ。

20:00 一人の時間へ
明日はまだ体が不自由なので、荷物の配置や着替えの準備など、色々セッティングしてもらいました。ここ重要!携帯も忘れず充電に繋いでもらってくださいね。
主人が帰る際に、ベビーも一緒にバイバイしました。
1人になりました。朝からわーって色んな人と色んな事があったのに、急にポツンと一人になって、すごく寂しくなってしまいました。思えば長男が生まれてから一人になる事なんてめったになかったから、なおさらです。
でもすぐに看護師さんが血圧と体温の測定に来てくれました。こういう時の看護師さんの笑顔って、ほんと心温まります。ありがとう、全国の看護師さん。
測定のあと、悪露の確認と産褥パットの交換をしてもらいました。どれくらい悪露が出ていたかはわかりませんが、翌日ベッドシーツが少し汚れていました。パッドがずれていたのもあると思いますが、それなりの量が出ていたのだと思います。

点滴は結構頻繁に替えに来てくれます。
黄色(止血と子宮収縮) → 透明(ポカリ的なものらしい) → 抗生剤 →黄色
黄色が来るとやばいな、と思ってください。お腹の痛みが増します。

この時点で麻酔は両足の足先と太ももあたりに力が入るようになってきました。お尻とかお腹のあたりはまだ動かす事はできません。
体温も看護師さんは教えてくれませんでしたが、自分の感覚では暑くもなく、寒くもなくで快適だと思えるくらいでした。
お腹の痛みはやはりだんだんと痛みが増してきました。黄色の点滴の影響も大いにあるんだと思います。
さて、今夜は痛みとの闘いになるぞ。

再び一人になって、また少し眠気が来たようなので、ちょっとおやすみなさい・・・

次回、いよいよ痛みとの闘い本番です。

 


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