帝王切開レポ当日編③ ~脊椎麻酔で俎板の鯉~


帝王切開レポ
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さてさて、とうとう手術開始ですよ!

16:20 先生入場
先生が手術室に入ってきました。あれ?手術着じゃないな。
「手術を始める前に写真を撮りますからね~」

写真?裸婦の!?

私は2回目の帝王切開になります。お腹には2年前の帝王切開の傷跡が残っています。
その傷跡の写真を撮るみたいです。カルテにでも貼ってくれるのか?帝王切開データベースみたいなものに登録されるのか??
今回の手術の参考にするなら、事前に撮っておくはずだしなー。今裸だからかな?
普通のデジカメでしたが、光の加減とかすごくこだわってて、窓際に看護師さんを立たせたりして何枚か撮影されましたが、最後は先生の「まぁいいか」で終わりました。なんやねん!

そしていつの間にか先生も手術着に着替えて再登場。この間すごく早かったですよ。
手とかすごいしっかり時間をかけて洗うイメージだったので、ちゃんと手洗ってくれたのかな?と心配になるくらい。
さぁ、始まるぞ!と意気込んだのですが、まだでした。次は麻酔ですよ~

先生 「身長は何cmですか?」
私   「153cm」です。
先生  「赤ちゃんが生まれた後起きてますか?」
私   「はい、起きてます」
先生 「じゃ、2ccでいきます」

事前説明によると、手術開始は麻酔は弱めに設定して、赤ちゃんが生まれた後に麻酔を強くするらしいです。この質問の内容からすると、麻酔を強くすると眠くなるのかな?
手術開始から約15分程度で赤ちゃんが生まれ、その後胎盤を出したり傷を縫合したりするのに1時間ほどかかるので、後半は赤ちゃんが生まれた感動も過ぎ去り、何にもすることなくただ手術が終わるのをぼーっと待つ無の時間になります。なので、寝てしまった方が楽かもしれませんね。
でも私がNOと答えたのには理由があります。
ここの病院では、手術後半のこの無の時間に好きな曲を聞かせてくれるサービスがあります。前回は手術が怖くて音とかあまり聞きたくなかったので、じゃかじゃかした曲をと思い、ONE OK ROC を聞いていました。
今回どうしようかなと考えていたときに、「そうだ、主人にチョイスしてもらおう!」と閃いたのでした。帝王切開だし、立ち合いしてもらえないし、これくらい協力してもらおう、と思って。
結構前から言っていたのですが、どうやら昨夜頑張って作ってくれたみたいです。どんな曲が入ってるのか聞きたかったから「起きてます」と答えたのですね。楽しみ楽しみ。

話を戻しまして、麻酔の量が決定したので、先生が麻酔の準備をしている間に私は麻酔を打たれる準備をします。これが皆さん結構キツイと言われてますね。何がキツイって姿勢がです。
脊椎麻酔なので、背骨のあたりに麻酔を打ってもらおうとすると、体を横にして、打ってもらう箇所を突き出す必要があります。そのためにはひざを抱えるようにしてなるべく背中を丸くするのですが、なんせお腹に赤ちゃんがいますので、なかなか丸くなれないのです。大きなボールを抱えたままもっと丸くなれって言われる感じです。私も赤ちゃんも、うー、うーってなります。
「顎をひいてー、足を近づけてー」
でもね、きっとここを突き出せばいいんでしょ!?ええいっっ!!
「あ、そうそう、そうです、いいですね~!!!」
めっちゃ褒められました~!これから脊椎麻酔の予定のある皆さん、突き出す感じですよ!参考にしてくださいね。
先生に褒められたもんだからテンション上がっちゃってもう、テストでいい点取った気分です。

いい気分のまま脊椎麻酔を打たれ、仰向けに戻ります。
痛みは~、普通の注射と同じくらいでしたね。
ただ、打った直後くらいに左足のつま先から上に向かってじわ~っと温かくなっていくように感じました。これが脊椎麻酔の特徴だそうです。
私は左足からでしたが、右から来る人もいます。温かさの後に続いて、無感覚になっていきます。両足が無感覚になるまで体感では20秒くらい。その後手術台を頭が下になるように少し傾けられました。そうするとどんどん麻酔が上に効いてくるのがわかります。
すぐに麻酔の効きを確認する作業に入ります。

麻酔が効いている とは 冷たさを感じない ということです。しかし、触られている感覚はあります。各部位に冷たいガーゼを当て、麻酔がどのあたりまで効いているのか確認していきます。

まず腰骨あたりから。まだ少し冷たい感じがしたことを伝え、しばし待ち時間。10秒ほど。
もう一度ガーゼを当てられた時は冷たさは感じられませんでした。
次はお腹、お臍のあたり。最後は胸の下、お腹の膨らみが始まるところぎりぎりのところまで麻酔が効いている事を確認します。
胸の下まで麻酔効果が確認できるまで、体感で5分くらいでした。
(この辺りで時計が見られなくなったので、時間はあくまで体感であることをご了承ください。)

麻酔の確認と平行して行われた作業が2つ。
1つ目は尿道カテーテルです。
尿道カテーテルのタイミングは病院の方針によって違うと思いますが、こちらの病院では通常は麻酔の前に行う事になっています。尿道にチューブを入れる感じ、すごーーーく嫌だったんです、前回。だから、今回は麻酔後にしてほしいとバースプランに書いておいたのです。無事願いが叶えられたものの、一つ誤算だったのは上にも書いた通り、なんかされている感覚はあるんです。入れられる時に、あ~ってなったものの、でも麻酔無しの時より断然マシでした。皆さん、希望が通るなら麻酔後がおススメですよ。
そして二つ目は目隠しです。
私からは何が行われているか見えないようにするために、首のあたりに衝立が設置されました。衝立といっても本当に簡易なものです。金属の足が両脇にあって、上からシートとタオルがかけられました。要は見えなければいいのです。でも、ちょっと見たい気もします。いや、どうせ後悔するんだから・・・
ちなみにこのタオル、後の布石ですよ。

衝立の向こうから先生の顔が突如出てきました。
「それじゃ、始めますよ」 と言われたので、元気よく 「お願いしますっ!」 と答えました。
次はいよいよ手術開始!ベビーの誕生です!


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